sachiarei’s DAIRY

一人旅が好きなゆるいオタクのブログです。

萩 スピード旅行

 2019年3月上旬、山口県萩市に一泊二日の旅行に行ってきました。珍しく友達と一緒です。

 途中小雨に降られたり、体力尽きて全部観光できなかったりしましたが、楽しく旅行ができました。

 アイフォンで撮った写真を交えつつ、萩の紹介をしてみたいと思います。

 

 

目次

 


1.萩とは


 小規模な火山のある険しめの土地の入り江に形成された三角州の上にある市。
 約400年前に、毛利輝元により藩庁が置かれ、城下町として発展した。
 幕末に、明治維新の原動力となる人材を多く輩出したことで有名。
 そのせいか歴代総理大臣山口県出身の方が多いとか。

 萩周辺の急峻な山々と浅い海底を造った火山は世界的に珍しいそうなのですが、詳しくは博物館へ。


 歴史を簡単に見てみましょう。
 歴史のキーワードを赤と青、現在の観光地を緑色で示しています。

 

戦国時代
毛利元就(三本の矢の人)により、毛利氏が中国地方で勢力を伸ばす。

関ケ原の戦い~江戸初期
・元就の孫、毛利輝元(秀吉の五大老の一人)が、西軍の総大将とされる。負ける。
 領地を周防、長門の二国に減らされる。→長州藩
・居城を指月山の麓に建てる→萩城跡

江戸中期
・5代目藩主、毛利吉元により藩校「明倫館」が設立される。
 この頃、直径の血筋が絶えるなど、後継ぎ問題で少しゴタゴタしたらしい。それも明倫館設立の理由だとか。

江戸後期~幕末
・ご存じ吉田松陰高杉晋作など多くの明治維新の立役者を排出。
 脱藩したり捕まったり松下村塾開いたり英仏蘭米相手に戦争したり(下関戦争)奇兵隊作ったり何かと忙しない時期です。
 この時代を治めた13代目の藩主は毛利敬親さん。写真とか文章とかいっぱい残っています。

・下関戦争くらいの時期に、攘夷のため海に面した萩から山口へ城を移す。→山口城

 城が移って政治経済の中心でなくなったこと、明治時代に入って武士の身分がなくなったことなどにより経済的ダメージを受けたが、空いた土地で夏みかんを栽培し、財政を立て直したそう。
 このため萩ではあちこちに夏みかんの木が見られ、現在でも名産品となっています。
(参考:萩夏みかんセンター

 


2.萩の地理

 

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萩観光マップより抜粋

 詳細は萩市観光パンフレット「ぶらりはぎ散歩」をご覧ください。

 西側から萩城跡、城下町(旧上級武家地)、城下町(旧町人地)、明倫館、川をはさんで東萩駅松陰神社、といった流れになっています。
 萩城跡と城下町はまとめて「萩城下町」として世界遺産に登録されているそうです。
 城下町(旧町人地)には幕末志士たちの生家、菊屋家住宅などがあります。カフェや萩焼のお店が多いです。
 城下町(旧上級武家地)には萩博物館など。
 昼食は割とどこでも食べられますが、夕食を食べられる場所は少ないです。ホテルは東萩駅付近に多い印象です。


 また、昔と区画があまり変わっていないらしく、古地図をアプリで見ながら観光できるという企画がされています。→古地図を片手に、まちを歩こう。
 思い出したのが帰りのバスで自分は使っていない…
 山口県の観光連盟さんが推進しているようで、こちずぶらりのアプリを開くとトップに山口県がピックアップされています。

 


3.移動・交通


~萩まで~
 新山口駅からバスに乗って向かうのがおすすめです。

 新山口萩スーパーはぎ号に乗りました。

 

萩市内~
 萩循環まぁーるバスを計6回ほど利用しました。一度乗った時に車内の時刻表を貰っておくのがおすすめです(各バス停1時間に2本)。
 東回りの松陰先生(東萩駅、萩しーまーと、松陰神社など)と西回りの晋作くん(萩博物館、萩城跡など)がいます。どちらも明倫館やバスセンターで交差します。
 バスについて→萩循環まぁーるバス(路線図・時刻表)のご案内 - 萩市ホームページ


 逆回りはないので、利用は計画的に。

 

 

4.観光一日目 ~菊屋家住宅、萩博物館、萩城跡~

 

AM 10:00ごろ
 新山口駅に到着。白くて綺麗です。
 スーパーはぎ号に乗って萩へ向かいます。

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新山口駅

 

AM 11:00ごろ
 東萩駅に到着。小雨が降ってる(悲)。

 ホテルのコインロッカーに荷物を預けて、東回りバスに乗り市役所で降り、博物館まで歩いて向かう。(ちょっと遠かった)
 途中、菊屋家住宅に入る。

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菊屋家住宅

 

 菊屋家住宅とは?
 城下町旧町人地にある屋敷。毛利家御用達。
 「全国でも最古に属する町屋」として国の重要文化財に指定されている。(パンフより)

 展示品について、空いていたこともあって係の方が詳しく説明してくださりました。
 殿様を見下ろしてはいけないので参勤交代の道に面した部分は二階が造られていない、とかそういったお話を聞かせていただきました。

 

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菊屋家住宅 出口

 外の白壁も綺麗。

 

PM 1:00-3:30ごろ
 萩博物館に到着。お昼ご飯を博物館のレストランで頂いて、博物館を急ぎめに見て回る。
 萩の自然から歴史まで何でもござれ。ここを見ておくと萩の全体像を把握できると思います

 


PM 4:00-5:30ごろ
 晋作くんバス(西回り)でバス停「萩城跡・指月公園入口・北門屋敷入口」へ向かい、萩城跡を目指す。
 6時ごろの終バス(バス停により異なるので注意)を気にしつつ、急ぎめに歩きました。


 萩城跡のバス停の近くには、「萩八景遊覧船のりば」もありました。今回は時間が遅かったのと小雨が降っていたので見送りました。乗りたかったなぁ。
 運行時間は3-11月の9:00-16:00(11月は15:30まで)だそうです。詳細はこちら→萩八景遊覧船

 

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萩八景遊覧船のりば

 

 遊覧船のりばから歩いて少し。萩城跡入口が近づいてきました。

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毛利輝元氏~

 毛利輝元
 萩城を築城した方です。

 

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 着物映え?するらしい入り組んだ石垣。

 


 歩いていくと、萩焼のお店が所々に見られます。
 萩焼資料館を過ぎたところで、入場料を払って跡地へ。

 

 

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天守閣跡

 登ってみるとこんな感じ。

 

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桜が咲くと綺麗そう

 

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お堀

 

 お堀。たまたま水が抜かれている時期だった模様。
 水の張ってある場所もありました。

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 奥へ進んでいくと、なんだか公園っぽい雰囲気に。
 パンフレットにも「萩城跡(指月公園)」と書かれているので、萩城跡と公園の区別はないのかもです。
 走り回りたい(精神年齢3歳)。

 

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指月公園?

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 海が見えてきました。

 

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 たまたま光がいい具合に撮れた写真。
 なお、海の写真はうまく撮れなかったので省略。

 

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看板

 指月山(たぶん)を登っていくと、お寺の跡の案内が。 案内に沿って狭い道を登っていくと、少し開けた場所に出ました。

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 崖がほぼ垂直に切り立っていて、海が見えます。
 忍者の休憩場所っぽい(適当)。

 こういう場所でのんびり夕日を眺めてみたい。

 

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志都岐山神社


 天守閣跡まで降りて行ったところで、まだ少し終バスに時間があったので、志都岐山神社に行ってみました。

 建立されたのは明治に入ってからだそうですが、大河ドラマ「花燃ゆ」のロケ地にも使われたそう。

 萩藩主が祀られているとのこと。

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志都岐山神社

 

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鴨もいる

 この後は終バスで市役所まで行って、夕食を食べて歩いて宿に戻りました。 一日目はこれで終了です。

 

 

 


5.観光二日目 ~松陰神社境内、城下町旧町人地、明倫館~

 


AM 9:00-10:30

 宿で朝食をとり、松陰先生バス(東回り)で松陰神社境内へ向かう。

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松下村塾

 松下村塾と松陰幽囚ノ旧宅を囲むように、吉田松陰の語録がオシャレな感じで見て回れます(学びの道)。

 

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学びの道

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松陰神社の鳥居

 松陰神社では吉田松陰が祭神として祀られており、明治に入ってしばらくしてから伊藤博文などの塾生により、建立されたそうです。

 個人的には、御神体が松陰愛用の硯と、父・叔父さん宛ての書簡だ、というお話が印象的でした。

 


 松陰神社境内には至誠館吉田松陰歴史館の二つの史料館がありました。

 私は至誠館に入ったのですが、松陰先生の実物の手紙やらメモやらがものすごく大量に、かつオシャレに展示されています。

 松陰先生が書いた文章が大量すぎて流し読みでも一時間くらいかかった…。
 名物松陰団子を食べて、バスで市役所へ。

 


AM 11:00-12:30ころ
 市役所から歩いて城下町旧町人地へ。(前日と同じ道を通る。)

 白壁の城下町。名前を見たことあるようなないような幕末有名人たちの生誕地や住宅がたくさんあります。

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城下町

 

 それと一緒に萩焼のお店や小休憩に入りたくなるような可愛い喫茶店がいくつも。

 白壁の向こうから夏みかんの木が覗いています。日差しを受けて鮮やかなオレンジが白壁に映えますね。

 晴れてて良かった。

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夏みかん

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高杉晋作の句

 この周辺でお昼を食べて、明倫館方面へ戻りました。

 

 

PM 1:00-2:30ころ
 藩校明倫館に到着。

 

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明倫館の入口付近の建物

 現在の明倫館は再建されたものらしい。隣には実際の小学校の明倫館があります。


 明倫館の一号館(無料)を見て回る。

 なんと、ここは萩観光案内所としての役割も持っており、最初に寄るのがオススメらしい(ちゃんと読め)。

 スーパーはぎ号が来るギリギリまで観光していたくて、最後に回してしまいました。

 

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明倫館の廊下

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明倫館の教室

 日差しが良く入る構成になっていて、晴れていると綺麗な写真が撮れます。

 展示内容としては、明倫館再建の様子かつ萩博物館の簡易版といったところでしょうか。

 二号館は有料で幕末の展示なども行っているそうなのですが、体力が尽きて断念…。予定詰めすぎたかも。

 


 城下町のカフェでお茶したり、遊覧船に乗ったりすることも考えると、2泊3日くらいできるともっと萩を満喫できたのかな、と思います。


 3時ごろ明倫館横バス停に来るスーパーはぎ号に乗って新山口駅に向かい、そこから事前予約しておいた格安バスで帰りました。


 短かったですが、とても楽しかったです。もし次に行くことがあったら、カフェに寄りたい。

 


6.晴天/雨天時のおすすめ観光地


 一日目が小雨に見舞われ、思うように観光できなかったので書いてみました。 あくまで一泊二日のスピード観光した人間の所感、かつ行っていない場所は書けないので、詳しい方がいたらそちらを参考にされてください。


〇晴天時に行きたい

・城下町 町人地

 そんなに広くはないですが、小さな展示が幾つもあって全部見て回りたくなります。道を歩くのが楽しい地区なので、晴れてる方が良いです。

 一番大きい展示は菊屋家住宅でしょうか。

 カフェと萩焼のお店が多いです。

 一つ一つゆっくり回り、カフェで休憩すると半日くらいかかるのではないでしょうか。

 私は行けていないのですが、隣の上級武士の城下町も一緒に散策してみても楽しいと思います。

 

・萩八景遊覧船

 天候に左右されるでしょう。 乗ってみたかった…。

 

・萩城跡(指月公園)

 公園なので、まあ晴れてたほうが良いでしょう。

 指月山の麓に毛利輝元は萩城を建築したので、城跡の奥に進むと軽く山登りもできます。標高140mくらいの小さな山です。
 登っても登らなくても海が見えます。地域の方の散歩道っぽい。

 

〇雨天時でも行ける

 

・萩博物館

 大きいです。

 ここ見るだけで、そこそこ時間がかかります。

 

・明倫館

 本館、二号館合わせると二時間以上くらいかかるのではないでしょうか。

 屋内ですが、日光がよく入る構成になっているので、写真を撮るには晴れているときのほうが良いかもしれないです。

 

・菊屋家住宅(城下町旧町人地) 展示品がたくさんあります。 旧町人地では群を抜いて展示物数は多いかもしれないです。


至誠館(松陰神社内の実物史料館)

 綺麗かつ詳細に展示されています。

 見て楽しい、読んで楽しい史料館。

 ただし文章量は膨大です。さすが松陰先生。
 けれども周りの松下村塾・松陰幽囚ノ旧宅は屋外ですので、周辺含めた観光には向かないかもしれません。他の観光地にも遠いですし…。

 

 

7.まとめ


〇使用金額
 新山口駅から東萩駅まで スーパーはぎ号で往復3100円

 まぁーるバス 計6回乗車600円

 宿泊費 4300円

 他、食費、入館料、お土産など

 


 合計で16000円ほど使いました。新山口駅までの交通費は除いています。

 まぁーるバスは一回100円です。

 

〇移動経路
一日目

 AM 10:00ごろ 新山口駅

 AM 11:00ごろ 東萩駅

 AM 12:00-1:00 菊屋家住宅

 PM 2:00-3:30 萩博物館

 PM 16:00-17:30 萩城跡(指月公園)


二日目

 AM 9:00-10:30 松下村塾付近

 AM 11:00-12:30 城下町旧町人地

 PM 1:00-2:30 明倫館

 

 今回は滞在時間は一日少しと短めでしたが、萩は観光地が分かりやすくピックアップされていて、短時間でもとても充実した旅行をすることができました。 また行きたいです。今度はゆっくり。

 拙いブログですが、ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございました。